「ピガールで昭和な新宿にタイムスリップ」
9区のピガールはムーラン・ルージュを代表にキャバレーやセックスショップが立ち並ぶ歓楽街。そのピガールのコンドルセ通りでふと目に止まった「Shinjuku Pigalle」というカフェ・レストラン。外から覗ける店内には「Sex, Money, Power」と書かれたネオンが。友人との約束まで時間があったので、冷たい飲み物でも、と思って中に入ってみたら、内装にびっくり。壁や天井至るところに60〜80年代の映画のポスターが貼り巡らされている。大島渚監督や高橋英樹主演もの、エロティックな昭和の邦画や日本語タイトルの洋画等。トイレには特に邦画ポルノのポスターが集中している。官能的な妖しさとキッチュさ、創りは典型的なカフェ・パリジャンだが一気に昭和にタイムスリップした感じが面白い。
ラムネを飲みながらオーナーのフランス人マダムにコンセプトを質問してみると、まず彼女のアソシエが日本人で映画業界に関わっている事、またここの地主が映画のプロデューサーでもあり、映画業界の人達もよく出入りしている事、風俗街のピガールと新宿をかけている事など、興味深いお話を聞くことができた。
「Sex, Money, Power」のネオンが見えたら、ここで一服しながら懐かしい新宿へタイムスリップ。お勧めです。
Shinjuku Pigalle – 52, rue Condorcet 75009 Paris






