春休み。日本のコロナ対策ガードが少し緩くなったのを機に、息子と二人で約3年ぶりの里帰り。自宅待機期間を抜くと、残された自由時間は一週間ほど。今回は母とゆっくり過ごすのが目的だったので、コロナ期とは言えど、充実した滞在となった。待機解除後、すぐにバスに乗り、実家からそれほど遠くない鎌倉へ。母のお勧め散歩コースに、日本の古いものが大好きな息子は乗り気で付いてくる。行くお寺行くお寺で、お賽銭を投げては手を合わせ、ひっそりと佇むお地蔵さんを興味深そうに眺め、美しい竹の庭を前に「にがい〜」と美味しそうにお抹茶を啜り、運慶の力強い仁王像をしばらく観察する。日の当たるテラスでのランチ、フランス語のラジオが流れるカフェで食べた、とびきり美味しいショートケーキ、帰りに買ったおはぎ・・、全てに大満足の息子は、パリに戻ったばかりだというのに、もう次の日本行きを心待ちにしている。